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虫歯ではない歯が痛くなるのは何故?
2017年10月10日

上アゴの奥歯が痛むからと歯科医院で診てもらうと、虫歯で痛んでいたのは下アゴの歯だったということがあります。

隣の歯と間違えるのならまだしも、なぜ、上アゴと下アゴのように離れた場所が痛むのでしょう。

実は、歯が痛くなるのは、虫歯だけが原因ではありません。

身体のどこかが調子悪くなったら歯が痛むことがあるんです。

 

人が痛みを感じる仕組みとは?

たとえば、上アゴの第1奥歯が虫歯になったとします。

虫歯が進んでやがて歯の中の神経が刺激されると、その刺激が痛み信号として脳に送られます。

その痛み信号を受け取った大脳は、その痛み信号が上アゴの第1奥歯から届いた信号だと瞬時に判断します。

すると、私たちはははじめて上アゴの第1奥歯に痛みを感じるようになるんです。

 

脳が判断を間違える⁉︎

ところが、痛みが長い時間続いたり、激しい痛みによって、脳の痛み信号を受け取る部分が強く刺激されると、

大脳が必要以上に過敏に反応し、広い範囲から痛み信号がでていると判断してしまいます。

その結果、本来、虫歯になっている歯ではなく健康な歯が痛んでいるように勘違いしてしまうんです。

このような症状を専門用語では「異所性疼痛」とよびます。

また「異所性疼痛」とは別に、歯が痛いのに、痛みの原因が身体の別の場所にあることを

「非歯原性歯痛」といいます。

 

身体のどこかが悪くなると、歯が痛くなる?

「非歯原性歯痛」としてよくみられるのが、肩こりが原因の歯痛や頭痛などです。

マッサージなどで肩のこりをほぐすと、歯の痛みを頭痛がおさまります。

このように、別のことが原因で歯が痛くなることがあります。

 

歯が痛んだら、虫歯以外に考えられる2つの原因

 

○筋肉が原因で起こる歯の痛み (筋・筋膜性歯痛)

口やアゴの周りの筋肉がこったりすると、肩こりと同じように歯が痛くなったりします。

それは長時間、歯を噛み締めて筋肉が強張ってしまうことが原因です。

自分が噛み締めていることに、本人が気づいていないことが多くあります。
この症状の治療としては、噛みしめなどの筋肉が緊張するような行動を意識してやめることです。

そして開口ストレッチを行ない筋肉の緊張を緩めることで改善します。

 

○神経が原因で起こる歯の痛み (神経障害性歯痛)

これは、歯を抜いたり手術をしたときに、神経に傷をつけたり、ウイルス感染によって神経が壊れたりすることにより、知覚低下や普通なら痛みを感じないような弱い刺激でも痛みを感じるようになります。

症状が悪化すると、刺激を受けなくても痛むようになったりします。

この症状の治療は、神経の痛みを薬によって鎮めてやることです。

 

まずは診断をしてもらいましょう

虫歯もないのに数ヶ月から数年の間、歯の痛みに悩まされている患者さんが多くいます。

少しでも歯が痛む。

見たところ虫歯でもないようだが、なかなか痛みが治らないという場合には、一度ご相談してください。

長い間苦しんでいた症状が良くなったり、思わぬ病気が見つかるかもしれませんから。