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入れ歯にもプラーク(歯垢)が繁殖することを知っていますか?
2017年10月31日

入れ歯はお手入れをしないとすぐに細菌の温床になってしまいます

入れ歯にもプラーク(歯垢)ができます
入れ歯に付着したプラークをデンチャープラークといいます

清掃を怠けていると、デンチャープラークは石灰化が進行して、歯ブラシでは取り除くことができなくなります
プラークが付着した入れ歯を使っていると、誤嚥性肺炎など命に関わる重い病気になってしまいます

 

デンチャープラークって何?

デンチャープラークとは入れ歯の表面に多種多様な微生物や細菌が集まったものです。

デンチャープラークが付着すると入れ歯の品質が劣化していきます。

そうなると、口臭の原因になり、劣化が進むと入れ歯の破損の原因になります。

また、自分の歯が虫歯になったり歯周病にかかったりするリスクが高まります。

 

入れ歯装着者の88%の入れ歯は不衛生な状態です

市販の歯ブラシで、水につけながら手早くゴシゴシしていませんか?

水洗いしただけでは、十分ではありません。

入れ歯専用ではない歯磨き剤を使っていませんか?

天然歯用の歯磨き剤には、研磨剤が入っています。

この研磨材によって義歯の表面が擦れ、溝ができてしまい、そこは歯周病菌の格好の住み家になります。

 

デンチャープラークは、全身に悪い影響をおよぼします

デンチャープラークのさまざまな微生物や細菌が唾液に混じって、胃腸や心臓などの臓器にひろがっていきます。

歯周病原細菌と関連性が高いとされる代表的な病気に糖尿病、誤嚥性肺炎、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化、早産があります。

プラークの中の歯周病菌がこのような重い病気の原因になる仕組みが研究によりわかってきています。

唾液や口腔内にできた傷口などから歯周病菌が血管の中に入ると、歯周病菌の刺激によって、血管内プラーク(脂肪性沈着物)ができ、血管が詰まり、血液の流れが悪くなってしまいます。

その結果、心筋梗塞や脳梗塞、動脈硬化などの命にかかわる重い病気の原因となります。

そして、特にデンチャープラークと関連性が高い病気として、誤嚥性肺炎があげられます。

 

誤嚥性肺炎とは?

1)嘔吐したときに、胃の内容物が誤って肺に入ってしまうことで起こる科学的肺炎です。

1)誤嚥によって口の中の細菌を唾液と一緒に肺に入ってしまい、肺の中で口腔内の細菌が増えることで起こる細菌性肺炎です。

 

細菌性肺炎とは?

細菌性肺炎は免疫力の低下した高齢者にみられる肺炎で、睡眠時の細菌の増加と嚥下反射、咳反射の機能低下が大きく関係しています。

日本人の死因順位で肺炎が3年連続3位になっているのをみても、誤嚥が原因となっていることがわかります。

 

正しい入れ歯のお手入れ方法とは?

入れ歯洗浄剤だけでは不十分です。

テレビコマーシャルで、水のなかに入れた洗浄剤が溶けて発泡する映像をみるとこれを使うだけで、入れ歯の汚れがすっかり落ちてきれいになる印象を受けます。

しかし、入れ歯洗浄剤は万能ではありません。

あくまでも、入れ歯洗浄剤は補助的なものです。

入れ歯の清掃は入れ歯専用のブラシを使った「機械的清掃」と入れ歯洗浄剤による「科学的清掃」をおこないます。

 

入れ歯専用ブラシとは?

入れ歯専用ブラシは、入れ歯を磨くためにデザインされた専用のブラシです。

大きい植毛部分は、入れ歯の床や人口歯を磨くのに最適で、小さい植毛部分は毛が硬めでクラスプなどの金属や細かい溝などをしっかりと磨けるようになっています。

形が複雑な入れ歯のヌルヌルや汚れをしっかりと落とせます。

水やぬるま湯で流しながらゴシゴシ洗いましょう。

熱いお湯をかけたりすることは入れ歯が変形する恐れがあるので、絶対にやめてください。

また、歯みがき剤は必要ありません。

 

部分入れ歯のお手入れで気をつけたいのは?

特に気をつけたいのは、汚れや細菌が溜まりやすい部分入れ歯の金属のバネ回りと歯肉と接している入れ歯の裏側です。

大きい植毛部分と小さい植毛部分を使い分けて、丁寧に磨いてください。

食事の後と、寝る前にしっかりと磨きましょう。

 

入れ歯洗浄剤の使い方は?

一日一回入れ歯洗浄で入れ歯を消毒します。そうする事で入れ歯が原因の口臭がなくなります。

60℃程(指を入れて少し熱い位)のお湯に洗浄剤に入れて、入れ歯ブラシできれいに洗った入れ歯を15〜30分間つけてください。

その後、流水でよくすすぎましょう。

お風呂に入っている時間に洗浄したらいいですよ。

 

終わりに

入れ歯や口腔内を清潔に保つことは、歯周病原細菌と関連性が高いとされている誤嚥性肺炎、糖尿病などの全身疾患にかかるのを予防する効果があります。

正しいお手入れで、入れ歯を清潔に保ちましょう。