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1日4回の歯磨きが軽度認知障害の予防改善に効果があります
2018年09月01日

歯を磨くことは虫歯予防や口臭予防のためだけと思っていませんか。

実は、口の中を健康で清潔に保つことは、虫歯や口臭予防だけではなく身体全体にとっても重要なことがわかってきています。

歯磨きは、現在社会問題にもなっている認知症にも関わっているんです。

認知症は1度なったら2度と元にもどらないとされていましたが、認知症の予備軍とされる軽度認知障害は場合によっては治る可能性があります。

軽度認知障害とはいわゆる認知症の予備軍で、英語表記のMild Congnitive Impairmentの頭文字をとってMCIとも呼ばれています。

認知症には大きく3つのタイプがあります。

アルツハイマー型 50%
脳血管型 20%
レビー小体型 20%
その他 10%

出典 筑波大学田中喜代次研究室

MCI(軽度認知障害)は主に50%を占めるアルツハイマー型の人を指します。

アルツハイマー型認知症とは、アミロイドβと呼ばれる老廃物が脳に蓄積し、そのために脳が萎縮することによって発症する認知症です。

 

その予備軍となるMCI(軽度認知障害)の場合、アミロイドβの増加とともに、脳機能が徐々に低下していきます。

 

MCI(軽度認知障害)とはどのような状態をいうのか

簡単にいうと、自立した生活ができるかできないかというところです。

ものを忘れる、注意力が不足している。

そのため、一日中探し物をしていたりしてお買い物や調理ができない状態なら、認知症の傾向がでていると考えられます。

MCI(軽度認知障害)とは、そういう傾向はあるが日常生活に支障はない状態のことです。

 

物忘れと認知症の違いは?

何を取りに来たのかを思いだせない。
昨日の夜、何を食べたのが思いだせない。
この2つのようなことは単なる物忘れです。
何をしようとしたのか思いだせない。
食べたこと自体を忘れている。
この2つのように、その行為自体を忘れてしまう。
認知症の疑いがあるのはこちらです。

 

50〜60代でごく一般的に物忘れが増えてくるのは加齢によるものです。
ただし、エピソード記憶や体験したことがすっぽりと抜け落ちているなら要注意です。

 

MCI(軽度認知障害)の主な症状

少し前の事でもよく忘れてしまい、何度も同じ確認を繰り返す。

結婚式など数週間前の大きな出来事を忘れてしまう。

「ながら仕事」が難しくなる。

 

このような状態ならMCI(軽度認知障害)の疑いが考えられます。
怖いことに、MCI(軽度認知障害)を放ったらかしにしていると、1年で12%、4年でおおよそ半分の人が認知症になってしまいます。

 

もし心当たりがあるなら、できるだけ早めに病院にいって診断してもらいましょう。
認知症はなってしまうと治ることはありませんが、MCI(軽度認知障害)は治る可能性があります。

 

MCI(軽度認知障害)は治療可能

MCI(軽度認知障害)から正常にもどることは可能です。
実際にMCI(軽度認知障害)を克服した人のことをリバーターと呼びます。

 

どうしたらリバーターになれるのか

認知予備能という考え方があり、通常人間は脳みその中の神経細胞の半分しか使っていないと言われています。
それまで使ってこなかった神経細胞を活性化させることで衰えた認知機能を補います。

 

リバーターになるカギの1つは筋トレ

 

少しきつめの筋トレがMCI(軽度認知障害)の改善に役立ちます。

認知機能が衰えやすい人は筋肉と能の感覚神経が鈍くなっているので、その鈍った感覚神経をつなぎ治すことが大事になります。
私たちは体を動かす際、能の指令が脊髄の運動神経を通して筋肉に伝えられ、筋肉が動くとその刺激(疲れ・痛み)は感覚神経を通して脳へと送り返されます。
MCI(軽度認知障害)の人はこの感覚神経が衰えていることが多く、痛みや疲れを感じにくくなっています。
認知症の人が徘徊し、何時間も歩き続けることができるのはそのためです。

きつめの筋トレは感覚神経のつながりに効果が高いんです。
強い刺激が感覚神経をつながりをよくしてくれます。

 

リバーターになる2つ目のカギは?

今までしてこなかった頭の使い方をすること。
やったことがないというところがポイントです。
やったことがないことをすることで、認知機能を高める効果が期待できます。

 

どんなことをすればいいのか

たとえば、いままで触ったこともなかった楽器を演奏したり、絵を描くこと
料理をしたり、ダンスや読書、パズルを楽しむことです。

 

今、注目されているのは?

歯を磨くことです。

今、1日4回の歯磨きが推奨されています。

3回の食後と寝る前の計4回。

 

歯磨きにどんな効果があるのか

いままでは、歯周病は口臭の元とされ口の中だけの問題だと捉えられていましたが、実は歯周病菌が神経と血管を通して脳に入り、認知症をさらに悪化させていると考えられています。

そのため、MCI(軽度認知障害)の治療に歯磨きが推奨されているんです。

 

最後に

サークルなどグループ活動に参加する

今までやったことがなかったことをするのは、なかなか続かないものです。

三日坊主で終わることも多いのではないかと思います。

そうならないためには、自分1人でやるのではなく誰かと一緒にやることです。フィットネスクラブで筋トレに励む。音楽教室に通う。絵のグループに参加しグループ展などに出品するなどの新しい刺激が脳の活性化に有効です。

 

口腔ケアを早い時期から実行しましょう

MCI(軽度認知障害)になってからではなく、そうならないよう予防のためにも早い時期から口腔内を清潔に保つ習慣を身に付けるようにしてください。

そのために、歯科医院で定期的な検診を受けることをおすすめします。

歯科衛生士さんとの二人三脚が口腔ケアにはとても大切なことです。