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うまみにはドライマウスの治療効果があります
2018年01月23日

科学雑誌ネイチャー誌にうまみで病気を治療するという記事が掲載されました。

 

味にはもともと、甘味、塩味、酸味、苦味の4つの基本味があり、これで食べものの味が決まるとされてきました。

 

これに新しく加わったのが第5の味覚、「うまみ」です。

 

昆布やカツオなどの豊富に含まれ、和食ではダシとしてあらゆる料理に利用される、日本人には馴染みのある味です。

 

このうまみに病気の治す働きがあるというのです。

 

うまみの治療効果とは?

そんなうまみから病気を治す効果を発見したのが東北大学教授の笹野先生。

 

一体どんな病気に効果があるのかというと、それはドライマウス。

ドライマウスは、加齢や薬の副作用などで唾液が出にくくなる病気です。

 

唾液の分泌量が少なくなると、食べ物の味がしなくなります。

味がしないので、何を食べても全然美味しくない。
そのうちに食べること事態が億劫になり、栄養不足による体力低下、免疫力低下になり他の病気にかかりやすくなってしまいます。

 

ところがうまみの力を使うことでおよそ3ヶ月で味覚を取り戻すことができるといいます。

 

その方法は?

昆布からだしをとったうまみドリンクを口に含むというやり方。
これで唾液の分泌量が増えるということです。

 

うまみドリンクの作り方は?

40gの昆布を小さく刻む
500㎖の水に入れる

 

それを一昼夜おけば昆布のグルタミン酸たっぷりのうまみドリンクが完成です。

 

これを30秒ほど口に含み、充分に味覚を刺激することがポイントです。

 

そのまま飲んでもいいし、吐き出しでも構いません。

これを毎日3回ほど続けると、約8割の患者さんの口に乾きが改善します。

 

携帯用として昆布を取り除き持ち歩けばいつでも口に含むことができます。

 

市販のこぶ茶を3倍に薄めて利用するのもOKです。

通常の分量でつくると塩分をとり過ぎる心配があるので、3倍ぐらいに薄めてください。

これでもうまみは充分にとれます。

 

笹野先生曰く、薬のような副作用もなく、安全に手軽に治療できるということです。

 

ドライマウスだけのとどまらないうまみの活用法

うまみの医療への活用はドライマウスだけにとどまっていません。

 

うまみ受容体は消化管にもあるので、うまみ物質を摂ると消化吸収を助ける働きがあります。
それを利用して、流動食にうまみ物質を加え、胃もたれなどを改善し胃の調子を整えることも試されています。

 

また、抗がん剤など薬の副作用で、味覚障害になった患者さんにうまみで強く味付けした食事の提供などもなされています。

 

唾液は年とともに分泌量が減ってきます。

近頃、食事が美味しくない、味がしないと感じているなら、ドライマウスが原因かもしれません。

気になるようなら、一度歯科医院で診察してもらいましょう。

ドライマウスと診断されたら、先生と相談してうまみドリンクの利用も検討してみてください。